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【銀色、遥か(tone work’s)】[評価]★★★☆☆ プレイアフターレビュー

銀色、遥か, PCゲームレビュー, tone work's

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toneworks.product.co.jp

目次:

この記事を読む前に確認と注意事項

プレイ終了後のレビュー記事となります。
こちらの記事は多くのネタバレを含みます。
それを踏まえた上で、自身でどう捉えるかって言うのも楽しみ方の1つだとは思います。

ですから、未プレイの方はこれから先を読み進めるのは自己責任でお願いしますね^^;

銀色、遥か  物語概要

(公式サイトの作品「STORY」ページより)

3部構成のコンセプト

この作品は、中学編、学園編、アフター編の各ヒロインとの出会いから約10年という歳月を描くコンセプトで作られていることを最初に理解しておく必要があります。

よって各ヒロインのシナリオボリュームも大きいです。

より現実世界に即した描写も多いのですが…

 

まずはヒロイン5人のプレイ時のTwitterツイートをまとめました。

ベスリー・ローズ・ディズリ(中学編、学園編の個別分岐前含む) ルート

 

新見 雪月 ルート

 

蒼井 雛多 ルート

 

名白 椛 ルート

 

如月 瑞羽 ルート

コンセプトに縛られて

中学編、学園編、アフター編の3部で全√最低10数年のヒロイン達と主人公の、夢を叶えること、夢を見つけつこと、実現することを描いた作品…

そのコンセプトは面白いのだけど、あまりにもそこに縛られて冗長なシナリオや、逆に現実離れをした心理描写で物語を引き伸ばすような部分が見受けられた気がしたね。

3部構成を意識しすぎて予定調和な展開が読めてしまうシナリオ展開で台無しにしているのも否めないしね。

そもそもエロゲ・ギャルゲの宿命として、ヒロイン対主人公の構図が無いと成立しない。

だからほぼ100%がデフォルトで「ハーレム構造」で始まる。

ハッキリ言って、この作品のコンセプト「3部構成」と「ハーレム構造」は相性が悪い。

主人公を取り巻く人間関係の不自然さが際立ってしまうし、主人公の過去の家庭環境の変化で生じた言動との矛盾といった問題を捌ききれない。

全√でヒロインと結ばれるに至る前後まで、それたをダラダラ引きずって、しかもそれを主人公は「美徳」のように当たり前に続け、ヒロイン達もそれを普通に受け入れている。積極的に互いが、理解し周囲も含めて変わっていく様子が描かれるのならまだ良いのだけど…

さらに、人間関係って点でクラスメイトや周囲に同年代の「男」の助言者的な親友のような存在が居ない不自然さ。

本来のそのポジションに、多くの場面で雛多が関わっては居るけど、そこがまたハーレム的で不自然さを煽ってしまっていたりする。

こんな状態で「夢」や「恋愛」を育んでいくのは現実では稀なケースだろう。それに基本その過程が「順風満帆のご都合主義」で展開していくのはプレイしていて違和感と気持ち悪さが半端なかった。(特にそれが際立っていたのは椛√だ。)

3部構成を意識しすぎた結果なのだろうが、力技が過ぎると単調でつまらないシナリオになるってことだと思う。

その辺りのさじ加減をもう少し考えてほしかったと思う。

とは言え個々のヒロイン√では凄く良い点も…

べスリー√学園編以降、雪月√アフター編、雛多√アフター編中盤以降、椛√アフター編ラスト、瑞羽√学園編後半以降の展開は比較的バランスも良くて感情移入もしやすかった。

特に瑞羽√の終盤の完成度は高かったと思う。

推測だけど瑞羽シナリオがメインルートなのだろう。ツイートでも再三指摘した「雛多の制服の謎」の言及もこの√で明かされた辺りからも伺える。

評価を下げるもう1つの要因

評価を下げる要因は他にも有る。

中学編、学園編、アフター編の3部構成で「リアルな描写」を売りにしているけど、その根幹に関わるバグフィックが不十分でおかしな点が随所にある。

単純な誤字・脱字はエロゲ・ギャルゲ等では日常茶飯事だ^^;

だけど、この作品では視覚的に判りやすくてダメダメなバグが有ったんだよね。

自分がプレイしていて気づいたのは2箇所だけど、どちらも結構ヒロインと主人公のターニングポイントになる部分で「発症」している。

1つは雪月√学園編のコレ。

 

もう1つは瑞羽√中学編のコレ。

作品コンセプトの要、月日の流れは感動に持ち込む為の要素の1つで結構重要なのに、曜日順がおかしいとか、日付が逆行とかって…、シナリオの良し悪し云々以前の大問題だ。

気づいた2箇所以外にも有るのかもしれない…

無理に当てはめるから…

個人的にはエロゲ・ギャルゲで、ヒロインと主人公のその後を描いたアフターストーリーとかって大好きだけど、それを敢えて始めから3部構成で売りにしてくるコンセプトのこの作品は凄く興味深い作品だ。

でも、それを意識し過ぎて特に主人公の心情・言動に矛盾と不自然さを終始抱えたシナリオ展開が、せっかく魅力的なテーマを壊している気がした。

例えるなら自己満足の垂れ流しのようなシナリオで、いたずらに長くて、その割に中身が乏しいが残念だった。

エロゲとしての評価

R18作品である以上、この部分は外せない評価対象だよね^^;

「エッチシーン」についても同様に瑞羽√が最強だった。
やはり、ここでもアンバランスな力配分な気がするけど、瑞羽√は特に際立っていたと思う。
シーンのクオリティー自体は全ヒロインレベルは高い、それ向きの(笑)シチュエーションで良い感じだったね^^;

総評的なもの

やっぱり瑞羽√の結末がありきな作りだった気がする。タイトルの「銀色、遥か」にしてもスケートリンク=銀盤、遥高みの夢を掴むといった部分が強く反映しているからね。

決して他のヒロイン√が全然ダメってわけじゃなく、部分的に良い点もあるけど、シナリオの作り込みのウェイトバランスがよくなかったり、余計な遠回りな展開を繰り返したりと詰めが甘い点が多かったと思う。

その辺りにひと工夫と予定調和な展開でない「先の読めないシナリオ」だったらより一層魅力的な作品となったと思う。

OP/ED・イメージソング等楽曲も良いのが揃っていて、使い所や演出も基本優れていたからね。

こういったコンセプトに興味がある方には、ここまで書いてきた残念な部分も含めてプレイしてみる価値は十分あると思う。


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