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【千の刃濤、桃花染の皇姫(AUGUST)】[評価]★★★★☆ プレイアフターレビュー

千の刃濤、桃花染の皇姫, AUGUST, PCゲームレビュー

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目次:

この記事を読む前に確認と注意事項

プレイ終了後のレビュー記事となります。
以前のゲームプレイ後レビューより、かなりネタバレ少なめを意識して、これからプレイを検討中の方にも参考になればと思い書きました。
とは言え全くのネタバレゼロではありませんので、それを踏まえた上で、自身でどう捉えるかって言うのも楽しみ方の1つだとは思います。

ですから、未プレイの方はこれから先を読み進めるのは自己責任でお願いしますね^^;

千の刃濤、桃花染の皇姫 物語概要


(公式サイトの作品「物語」ページより)

それではメインヒロイン5人、サブヒロイン3人の順で個別レビューをしていきます。

稲生滸ルート


普段は武人の棟梁然として、弱さと自信の無さを隠しているくせして意地っ張りな、かなり面倒な性格のヒロインって印象だった。
槇数馬と対峙しても最初は「武人としての矜持はどこいった!」と言ってやりたいくらいグダグダと甘ったれのヘタレ…そんな印象だったけど、主人公 鴇田宗仁との絆が強まったら途端に最強になった^^;
そこに至るまでの過程がちょっとくどい。

最終的に宗仁と結ばれた後の、皇国のその後の話のやっつけ仕事のような締め方は、酷すぎていっそ清々しかった^^;
一応、メインヒロインのはずなのに、どうしてこうなった!!!
個別ルート固有の伏線も未回収がいくつか有るので詰めが甘くて残念だった。

鴇田奏海(翡翠帝)ルート


このルートを終えて、凄い既視感を覚えたんだよね^^;
翡翠帝の境遇と立ち位置、そして「3年」「嘘」「義妹」「お兄様第一主義」のキーワードがねぇ~
ageファンの方ならピンとくると思うのですが、宗仁の立ち位置も含めて全てが「シュヴァルツェスマーケン」のリィズとテオドールの関係に酷似しているんだよね。
違いは彼女の選択の結果がかなり前向きなことと、再会までの3年間でも悪には染められてしまわなかったことかな。

だけど、このルートも結ばれてからがやはり「やっつけ」で終わる酷さ。せめて、一般皇国民と武人の間に戦後出来てしまった溝を、どのように解消し、その上で民主化を進めた結果を描いてから終わらせないともやもやが消えないだろうに、なぜあんな終わり方にしたのか?

もう少し、突き詰めた結末にするべきだったと思った。

エルザ・ヴァレンタイン ルート


前の2ルートより大分マシ…と、言うか全然良い感じに思えた^^;
未だラストのやっつけ感は有るけど、伏線は綺麗に回収して後日談も筋の通り方がしっかりしていた。
エルザが父親との確執と自身の生き方としての「忠義」を自覚するまでの過程、そして過去と現在にどうやって折り合いをつけて、自身の正義と忠義を貫くに至るのか…
そこに、宗仁がどのように関わり、結ばれるに至るのか、その過程は結構ドラマチックだった。

皇国と共和国の和平成立と、その後の2年間の変化についても、また様々な伏線回収もキッチリ出来ていてスッキリした終わり方だったと思う。

椎葉古杜音 ルート


ルート分岐冒頭の帝宮での宰相 小此木の真実の告白はかなり衝撃的だった。ちょっとこじつけがましいご都合主義な力技ではあるけど、その後の展開には必要な要素だったとは思うし、この作品の核心部分への入り口のようだ。
その後の敗走、脱出の展開はこれまでのルートがウソのようなドキドキ展開で、ここからが本番だった? って、感じた。(実際そうなのだろう)

皇国の過去…緋彌之命とミツルギの時代と現在に連なる物語は結構重厚。
ミツルギと宗仁、宮国朱璃と緋彌之命、椎葉古杜音と初代斎巫女 椎葉千波矢の関係性と言った核心に触れる展開。
そして、皇国に仇為す「人ならざる者」=禍魄との因縁…

なんとなく全容が見えてきたルートだけど、しっかりとそこは朱璃ルートまでお預けになった。
このルートの結末は古杜音の性格を如実に現したような何とも緩くも暖かく、それでいて一途な思いが結実したような良い結末だったと思う。

宮国朱璃 ルート


暗躍していたロシェルが…

禍魄の正体とその存在の詳細が明らかになり、やっと以前のオーガスト作品らしい重厚さと世界観の大きさが戻った感じ。

今際の際の稲生刻庵から語られた小此木との盟約と宗仁の真実。
緋彌之命から語られた禍魄と「因果の相殺律」の話は、マブラヴの「因果律量子論」を彷彿とさせる話で何とも興味深い話だった。
緋彌之命とミツルギの「真の高潔さ」と切なさ、朱璃と宗仁に託された皇国の未来。
かつて敵同士だった者たちが集い、「元凶」を共に倒すために立ち上がるまでの過程のドラマチックさは圧巻だ。
最終決戦を経て、皇国の平穏は取り戻せたが…
そのまま若干バットエンド寄りのラストかと思ったら、最後は見事な力技(笑)でハッピーエンドに漕ぎ着けた。
凄く綺麗にまとまっていたと思う。

朱璃ルート後開放のミニシナリオ(余談)の4話目はなかなかおもしろい趣向だった。

古杜音は先祖の千波矢と食欲魔神に^^;

滸は先祖の融と追いかけっこ^^;
そして、朱璃と緋彌之命は…(一人二役の遥そらさんの演技力に感服しました!!)

サブヒロイン ミニシナリオ(余談)

さて残すはサブヒロイン3名のおまけ的ミニシナリオ(余談)。
順を追ってレビューをしておこう。

来嶌・マクスウェル・紫乃 ルート


滸ルートの大きな戦いも始まる以前に、あることがきっかけで平和を勝ち取った皇国…そんなif世界の出来事。

朴念仁 宗仁と実はかなりの乙女な紫乃の、微妙な関係から始まる恋愛事情は、今後の「経済的戦争」をも視野に入れた壮大な(?)話になる^^;
かなり唐突な展開なのはミニシナリオ(余談)故なのだろうけど…結構無理があるのも事実。
でもこれまでの紫乃の飄々とした態度、行動力だからこそ、その無理くり感も緩和されていたように思った^^;
まあ、こんな結末も有っても良いかなって感じだった。

更科睦美 ルート


とある事情で睦美さんのところで厄介になる宗仁。
そこから2人の距離が縮まる…そんなif世界の出来事。
好物に釣られ(笑)、手懐けられていく宗仁^^;
滸と同様に武人の女の宿命を背負う睦美さん。

本人は色恋とは縁遠いと言っているが、秘めたる想いは唐突に…。
朱璃の言葉で迷いを断ち切って、恋心と真っ向から向き合うことを決意したらあっという間^^;
出来ることならその後の2人…平和を取り戻した皇国での話も見てみたかった。

伊那子柚 ルート


今作の全ヒロイン唯一の「生粋のロリ枠」^^;
※古杜音はロリ枠でも「ロリ巨乳枠」だからね!(迫真?)
メインの展開上では、密偵としての役割で、それ以外の部分での接点が宗仁と薄い彼女だけに、どんな形で親密になるのか興味深かかった。
普段彼女が使っている「子狐丸」を使う時に、耳と尻尾が生えるって設定もきっと活かされた話の予感はした。
伊那家の家宝の呪装刀絡みの話がきっかけで、戦争孤児でもある子柚と戦前の記憶のない宗仁が打ち解けていく、ある意味傷の舐め合いの優しい時間。
そして、まさか「研ぎ」を怠ると大変って話が伏線で、具体的な副作用が^^;
かなり強引な展開だけどいろいろと濃厚だった(笑)。

 

以上、サブヒロインのレビューでした♪

オーガスト名物タイトル画面おまけ


毎作品クリア後に、タイトル画面のオーガストロゴクリックで観ることの出来るおまけはもちろん健在^^;
今回もある意味作品の根底を揺るがすような、自虐的とも言える「ネタ」でした(苦笑)
それを言ったら作品が成立しないよって感じの…
そして、やっぱり緋彌之命は偉大で最強だった^^;

エロゲとしての評価

R18作品である以上、この部分は外せない評価対象だよね^^;
基本的にメインヒロイン5人はルート本編で1回、ミニシナリオ(余談)の2~4話目で後日談を絡めて3回の計4回、サブヒロイン3人は1回づつのエッチシーン。
正直、どのヒロインもそんなに過激とは言えない描写に終始していたね。
「そうゆう目的」を期待しているなら物足りないかもしれない。
そもそも、オーガスト作品の真髄は、どちらかと言うと「シナリオ」に重きをおいているからその点は仕方がないのかも?
卑語は少なめ、でも喘ぎは多めって感じだった。(喘ぎ声がワンパターンなのはちょっとダメポイント。)
それを良しとするか否かは趣味趣向次第なので…
それでも、ある意味濃厚だったのは、古杜音ルートの余談3話目、朱璃ルートの余談4話目、子柚ルート辺りだと思う。

総評的なもの

べっかんこう先生の描くキャラも相変わらずかわいくて、楽曲的にも良い、キャスト的にも良い感じだけど…。
正直、「FORTUNE ARTERIAL」「穢翼のユースティア」辺りまでのオーガスト作品と比較しちゃうとかなり見劣りする。
確かかなり発売延期していたようだったけど…

恐らくマルチデバイス対応関連の開発遅延で、シナリオに手が回らなかった的なことなのだろうけど、力の入れどころを根本的に間違っている感じが否めない。

シナリオ進行の構造が「階段式分岐」であることと、消去法的な手法でシナリオ作成しいるような形が災いして、各ヒロイン毎の出来の落差が激しすぎる気がする。
シナリオのボリュームも当然バランスが非常に悪くなっている。

他にも、気になったのは伊那子柚に、朱璃の正体を直接明かす場面がどのルートにも存在してないけど、いつの間にか皇姫殿下である前提で話が進んでいたり、槇数馬の安否も曖昧にクライマックスの戦いに参戦していたりする。

更に一番、有耶無耶にしている問題は宗仁の鴇田家の養子となった経緯、彼の真実を知っていた者たち以外にどう説明していたのか根本的な部分の説明が一切されていない点はどうにも頂けない。
そういった設定の詰めの甘さが残念だ。(こういった傾向は「大図書館の羊飼い」でも若干見受けられていて、今作で悪化した点だ。)

そういった不満点、残念な点はあるけど日本神話を元にしながらも、独特の世界観と雰囲気を作り上げていた点は評価出来る。
まあ、全体を通して見ると、やはり「オーガスト」らしさのある作品だったと思う。

あと、サブキャラだけど伊瀬野の管長 閑倉五十鈴がなかなか良い感じだったので、FDとか出るなら是非「五十鈴ルート」を期待したい。

八岐雪花も嫌いではないけど、立ち位置的にエルザより話の展開が難しくなりそうだろうし、ロシェルとの関係的にも無理かも?

以上、若干酷評混じりで纏まりのないレビューになってる気がするけど、これらのことを踏まえた星評価が記事タイトルに付けた評価です。未プレイの方の参考にして下さい。
ではでは。


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