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【生命のスペア(あかべぇそふとすりぃ)】[評価]★★★★☆ プレイアフターレビュー

生命のスペア, PCゲームレビュー, あかべぇそふとすりぃ



あかべぇそふとすりぃ「生命のスペア」公式サイト

目次:

この記事を読む前に確認と注意事項

プレイ終了後のレビュー記事となります。
こちらの記事は多くのネタバレを含みます。
それを踏まえた上で、自身でどう捉えるかって言うのも楽しみ方の1つだとは思います。

ですから、未プレイの方はこれから先を読み進めるのは自己責任でお願いしますね^^;

生命のスペア 物語概要


(公式サイトの作品「STORY」ページより)

 

プレイしてみて

この作品は、1ヒロインの1本道で選択肢無しで進行します。

ですので、作品のシナリオ進行に合わせてレビューしてみた。

人の「死生観」をガチで描いている


正直、かなり号泣してました。あのKeyの名作と言われた「CLANNAD」をプレイした時でもここまでは泣けなかったと思うほどに。(当時より歳を重ねて涙腺が緩い可能性も^^;)

不治の病が人の「命」に対する倫理観や常識を狂わせてしまった世界で、最初は「嘘」から始まった恋が真実となりやがて愛となるまでをガチで描いてる作品で、病気で苦しむ主人公とヒロインたちと、ズレた思いに悩む周囲の人間の苦悩…
テーマとしてはかなり重い。

恋と愛の違いに気づき…


迫りくる「最期」に主人公とヒロインは「急ぎ足の恋」を深めていく。けど、最初の始まりが「嘘」から始まったために、互いの気持ちを見失いすれ違う…

そんな中で「恋」と「愛」の違いに気づいて、覚悟とともに最期の時を過ごすことを決めていく過程がとにかく切なかった。

家族愛ってなんだろう


不治の病がもたらしたのは単純な苦痛と苦悩だけでなく、家族を思う気持ちや「倫理観」をも崩壊させた…
この作品で残念な点はミドルプライスが故、その辺りの掘り下げが浅いことだ。
特にヒロインとその妹との関係は最期は報われることとなるが、その両親の思いや友人たちのことが浅かったり、主人公に至っては「父親」とのことは結局最期まで未解決のままだった。

あえて未解決でも、それは1つの「選択」としてアリだとは思う。

だけど、失ったかつての家族の事も含め、その心情をもっと掘り下げてくれないとモヤモヤが消えないよね。(その部分をプレイヤーの想像に委ねているのかも?)
あの終わり方だと、単なる「無関心」の延長的な印象しか残らない気がした。
ヒロイン一家と主人公の家庭の対比の構図なのだけど、イマイチアンバランス過ぎると自分には感じられた。

エロゲとしての評価

R18作品である以上、この部分は外せない評価対象だよね^^;

1ヒロイン故に、この作品のテーマと状況からか感情移入的にもシーンに没頭してしまう感じがした。

いつ何時、発作に襲われかねない2人なのに、エッチの時はそれを回避しているご都合主義には、いろいろと思うところはあるけど^^;

その分、何もかも忘れて愛し合う没入感のような濃厚さは有ったと思う。

「生」への執着みたいな感じもあったね。

総評的なもの

細々と不満点もあるけど、凄く考えさせられる作品だったと思う。

変にファンタジック要素の加味も無くて、リアリティのあるシナリオでありながら、極端とも言える究極の選択を「狂気」「倫理感」「恋」「愛」「家族」といったパーツで儚く、切なく描いていて感情移入はしやすかったと思う。

それらの象徴として「桜」を使っている点も儚さを加速していたね。

フルプライスにして、周囲の感情や苦悩、病気に対する社会的な捉え方などを更に掘り下げ、複数ヒロインエンドにしても十分なテーマ性のある作品だろう。

主題歌もBGMも良かったしね。

それにしてもこの手のガチテーマな作品は感想書くのが難しい^^;